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2016年1月13日 (水)

ありがとう!

1年前の1月14日、埼玉県にある北里大学メディカルセンターを退院。
その前の日、スタッフに手紙を書いた。
手術後、思いのほか早く退院できたことに感謝の気持ちを込めて…。
もう1年前の事。時効と考え下書きメモも公開してもいいだろう。。。
病院から見える山の風景を添えて書き記すことにしよう。

Photo
                    筑波山

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”ありがとう!

・初めての入院、初めての手術、…何もかもが不安でした。
 体が最もキツかったのは、手術そのものより手術した日の夜から翌朝にかけてでした。
 胃の奥からこみ上げてくるような嘔吐感に、胃液しか出ないにもかかわらず何度も吐きました。
 ベッドの周りを何人ものスタッフが囲み、背中をさすったり、体の向きを変えたり、手を握って
 励ましたり、血圧や呼吸、体内酸素濃度のモニターを見守ってくれたりしていました。
 そんな状態が一晩中続いた翌朝、部屋を出る一人のスタッフが声をかけました。
 「一晩付き添わせてくれてありがとうございました!」
 担当が変るようです。でも「えっ!」と思ったのはボクです。「ありがとう!」を言わなければ
 ならないのは、ボクの方なのだから。

・翌日はCT検査のある日でした。数人のスタッフがベッドのまま検査室に移動させてくれました。  
そして更に多くのスタッフが「一・二・三!」と声をそろえ、シーツごと検査台にのせてくれたことを
 覚えています。検査が終わると再び声をそろえてベッドに戻してくれました。
 「s-okさん、頑張ったね。部屋に戻るからね」。耳元に口を寄せ、一人のスタッフがそんな風に
 声をかけてくれたことをよく覚えています。

・手術から二日後、尿道カテーテルを抜き車椅子に乗って手術後初めてトイレに行きました。
 尿道口から尿が出た時、車椅子に付き添ってくれたスタッフが拍手して祝ってくれました。
 口から取り入れ排泄器官から排泄する。…そんな当たり前のことを心から祝ってもらえたことが
 とても嬉しかったです。

・でも実はこの日の午前中は立つこともまだやっとでした。昼食のそぼろ丼も半分以上残して
 しまいました。しかし「食べる」ことで少し力がついたように思います。
 午後になり、スタッフの手を借りて立ってみました。点滴棒を支えにゆっくりだったら自力で
 トイレに行くこともできました。
 夕食後、歯を磨きに洗面所に立った帰り、廊下で会ったスタッフに声をかけられました。
 「s-okさん、もう立って歩けるの? 午前中は大変だったのにね…。」
 良かった、良かったと、肩を叩いて喜んでもらえたことがとても励みになりました。

・「s-okさん、こちらの点滴棒はどうですか?」
 点滴棒を支えに歩く練習をしていたボクに、あるスタッフが別の点滴棒を用意してくれました。
 四脚だった今までの点滴棒が五脚のガッチリ安定した点滴棒に変りました。この時から点滴棒は
 ボクの歩くための欠かせない補助具となりました。
 そして歩くことによって更にスムースに歩けるようになりました。患者の様子をキチンと見守っている
 スタッフがいる。…それが自信にもつながって行ったのだと思います。

・次の日は入浴も出来るようになっていました。スタッフに支えられながら入浴室に行き、シャワーを
 浴びました。久しぶりの温かな湯が心地良かったです。帰りは補助具(五脚の点滴棒)を支えに
 自分の足で部屋に戻りました。
 次の日の朝、別のスタッフから声をかけられました。
 「お風呂から帰ってくる足取りがとてもしっかりしていましたよ。」
 この言葉が、また自信になりました。

・「血管隆々ですね!」。採血するときのひと言
 「傷口、キレイに塞がっていますよ」。手術跡を消毒するときの声かけ
 「さっき、真っ赤な陽が昇ってきましたよ」。朝、部屋のカーテンを開ける時の声かけ
 …何気ない言葉が、採血時の恐怖感や傷跡への不安を打消し、今日もできることから
 がんばろうという意欲につながって行きました。

・スタッフの何気ない言葉かけや笑顔や柔らかな語りかけが、入院時の不安をなくし
 元気を取り戻していく大きな源となりました。
 だからボクは明日14日の午後、退院することができます。
 強い感謝の気持ちを込めて書き記します。
 今まで本当にありがとう!! と。
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Photo_3
               男体山と日光連山

この日の就寝前、「手紙をありがとう」と看護師長がわざわざ部屋まで挨拶に来た。
手紙をナースセンターに張り出したらしい。
病室巡回のスタッフたちもそれぞれ感謝の言葉を述べてくれた。

翌14日退院する日。嬉しい日のはずなのにボクの心は切なかった。
病人は身体だけでなく心も弱くなっている。
励まし力づけてくれるスタッフの笑顔や温かな言葉がけが、
弱っているボクの心のひだに強く浸み込んだからかもしれない。

Photo_4
               丹沢山塊と富士山

退院し自宅へ帰った当時の心の動きは
歩く(15/01/28)
のびた時間(015/01/29)
 ・・・など

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