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2016年12月 7日 (水)

ポールウォーキングで東病院へ

12月5日(月)のお昼頃、K大学東病院から電話があった。先月末に申請した書類が出来たらしい。
「明日取りに行くけど一緒に行く?」
妻から誘いがあった。
「うん、晴れていたらね。」
そう返事を返した。

翌6日、朝の一連の家事が終わった10時頃、どちらからともなく声をかけた。
「じゃあ行こうか?」「どうやって行く?」
10月31日(月)に退院した後、東病院へは2回行っている。
1回目の11月11日(金)は受診のためでポールを持ちバスで行った。
2回目の11月28日(月)は書類申請のためでシルバーカーを押しながら緑道を歩いた。

共有廊下から外を見るとすっきりした青空が広がっていた。
こんなにいい天気だもの、歩いてみたいな…。
「歩いて行こうよ、歩行リハビリを兼ねて。」
そう応えてウォーキング用のポールを用意し、小さなナップザックに飲料水も入れた。
支度を整え家を出たのが10時50分。

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          ウォーキング用ポール

東京ガスの先から相模緑道に入った。
緑道は落ち葉がいっぱい。脇に植栽されている木々の紅葉が一段と進んでいる。
前回(11/28)黄色がひときわ目立ったイチョウの樹の葉はだいぶまばらになっている。
わずか1週間なのに、季節の進むことの早さは驚きを感じるほどだ。

けれどボクの体はまだ完全ではない。
15mほど先を見ながら歩こうとしても視点が定まりにくいために目がひどく疲れる。
ときおりフラッとする身体を支えようとして突いたポールを握る手につい力が入る。(※)
※ポールのグリップをギュッと握ると手首や肘に負担がかかる。

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手を開いた状態でも外れないようにストラップで調節できるようになっている

登山用ストック(時には現地調達の枯れ枝)を利用してボクが山歩きをしてきたことに対し、
今使っているウォーキング用ポールは、自分の健康用にと妻が自分のお金で買ったものだ。
講習会にも何回か行っているし、だからボクにとって妻はポールウォーキングの先輩でもある。

その妻がボクの少し後ろを歩きながら声をかける。
「ポールをもう少し前に突きなさい。」
「後ろから自転車が来ますよ。端に寄りなさい。」
ボクは素直に「ハイハイ…」と従う。
見守りと適切なアドバイスがあれば、不安定な身体でも安全に歩くことができるから。

住宅地を抜け市道のトンネルを過ぎ、いつの間にか中間点の休憩所に来ていた。
ベンチで談笑する何人かの姿も見える。犬の散歩をしている近所の人たちのようだった。
空いているベンチに腰を下ろしてボク等も一息入れる。

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          大山と丹沢の稜線

この先はもう「木もれびの森(麻溝台地区)」の一角。
時々歩道上で立ち止まっては自然の創る微妙な色合いを楽しむ。

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          微妙な色合いに彩られる林

林を過ぎ住宅地に入ればK大学東病院が見えてくる。
中央玄関の左脇にある小さな庭園。カエデの紅葉が一段と進んでいる。
微妙なパステルカラーのグラデーション。この淡く儚(はかな)い色合いを何に例えればよいのだろう?

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               紅葉

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         淡い色彩のグラデーション

ボクが庭園の木々に見とれている間に、妻の用事=書類の受け取りが終わったらしい。
11時50分、ちょうどお昼時。「食べてから帰ろうか。」「うん。」相談はすぐにまとまった。
本院に行くシャトルバスは12時20分。待ち時間が長くなるため東病院の食堂で食べることにした。

地下にある食堂に行くために1階のエレベーターに向かう。
入口に立つとちょうど箱が降りてきた。中から出てきた病院関係者の中に見覚えのある人がいる。
OT(作業療法)でお世話になったS先生だ。
「あ、s-okさん!」
「あ、あ、あ…」という間にドアが閉まってしまった。
「からだがこんなにしっかりなりました。今日は歩いてきたんですよ!」
…ぐらいは言いたかったのだけれど、呂律のまわらない口では言葉にすることができなかった。
(久しぶりです!)と手を挙げ会釈できただけだった。
ちょうどお昼時、食事のために病院の外に出る途中だったのかもしれない。
(上=リハビリ室に行っても)お会いできないだろう…。)
ボク等もそのまま地下食堂に下りた。

本院に比べると東病院地下食堂のメニューは少ない。
けれど定食がワンコイン(500円)という手ごろなお値段が嬉しい。
ご飯もみそ汁も自分でよそり、おかわりが自由であることも嬉しい。
入院中ほとんど毎日のように来てくれた妻は、時々ここで食事をしたという。
お盆を運べないボクのために、手慣れた様子で配膳をしてくれた。

薄味に慣れているボク等には、みそ汁がかなり塩辛く感じた。
「普通の食事って、こんなにしょっぱいんだね。」
我が家では、レシピに書いてある調味料の3/4~1/2程度しか使っていないから。

食事が終わって玄関を出る時12時30分だった。晴れてはいたが風が強かった。
強い風にあおられて枯葉が吹雪のように舞っていた。
花が舞い散ることを「花吹雪」という。言葉のニュアンスから美しい風景を想像する。
枯葉が散ることも「枯葉吹雪」というのだろうか。想像できるのはどんな風景だろう?

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          枯れ葉 舞う

園内にある遊歩道の一画に一週間前と違う風景を見た。
モミの樹に電飾が施されトナカイやスノーマン、サンタが置かれている!
クリスマスが近づいている。もう12月なんだ。2016年はもうすぐ新しい年に変るのだ。

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          もうすぐクリスマス

来たときと同じ道を帰った。
大野駅ボーノ1階のスーパーで夕飯の食材を買って家に着いた時13時30分だった。
共有廊下から丹沢を見た。雲一つない青空の下に稜線がくっきりとスカイラインを描いていた。

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          丹沢稜線(クリックで大きな画像)

今までに何度も歩いてきた丹沢主脈(塔ノ岳や丹沢山、蛭ヶ岳)や相州アルプス(華厳山や経ヶ岳)の山並み。
今日歩いた歩数は12,599歩、往復でおよそ2時間・8kmの道のりだった。
あの稜線をまた歩けるようになるのだろうか。
いや、いつか必ず歩けるようになるのだ…と強く思った。

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