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2017年3月 1日 (水)

東病院編:リハビリ4

食事

入院生活の中での楽しみは何と言ったって三度の食事。なにしろ一日を活動する全エネルギーの源だから。
当時のボクは小脳失調による運動機能の改善や複視・発話機能の改善を目ざしていた。
と同時に糖尿病の治療も続けていた。

転院した当初の食事摂取量は19単位。
Fuk.Drの説明…
・19単位とは1単位80kcalだから80kcal×19=1520kcalになる。
 適正calは体重1kgあたり25kcal。ボク場合およそ1500kcalが安静時必要摂取量になる。
・しばらくの間一日4回血液採取・検査を行い血糖値の推移を診ていく。
 食事の量も経過を診ながら決めていく。

病院食の特徴でもある薄い味は、普段からの薄味に慣れているボクには平気だった。
おいしくいただき毎回完食だった。

リハビリが順調に進み自主的に体を動かすなど運動量が増えていくに連れて
朝や夕方には強い空腹を感じるようになった。
食べているのに体重が増えない、…どころか転院時より減っていることも気になった。

朝食前・昼食前・夕食前・就寝前、一日に4回測っている血糖値が9月3日(土)夕食前に『66』だった。
血糖値が60以下になると寒気や冷や汗など低血糖の症状が出てくると言われる。
糖分の補給が急ぎ必要な状態だ。すぐに砂糖水(?)のような甘い飲み物が出された。

9月4日(日):19単位のメニュー

朝食

S0904a
無塩ロールパン90g、ハムソテー、キャベツのサラダ(ノンオイルドレッシング サウザント)、ミルク

昼食

S0904b
ご飯150g、鶏肉のピカタ、ビーフン、サニーレタスのサラダ(ノンオイルドレッシング 青シソ)

夕食

S0904c
ご飯150g、鮭のカレームニエル、小松菜煮浸し、切干大根の酢の物

きちんと食べているのに食事前血糖値60~70台の日が続いた。体重の増加も見られなかった
食事の配膳が早めになり、6日(水)からはインスリンの分泌を促す薬の服用もなくなった。

13日(火)には栄養士さんが部屋まで来て「食事」について説明してくれた。
以下、栄養部・管理栄養士.Kitさんの話。
・食事をしっかり摂っていることは承知している。血糖値が低いことも看護師から聞いている。
・現在の体重が転院時の体重より減少している。これ以上体重を落としたくない。
・リハビリの運動量と糖尿病の数値を総合しながら食事の量を増やそうと考えている。
・ただし、成人男子事務労働者の必要カロリー(1840Kcal)はまだ多いと思われる。
・具体的には現在の19単位(1520Kcal)から21単位(1620Kcal)に増やし様子を見ようと思う。

この説明通り、翌14日の昼食から21単位(16800kcal)に変った。19単位(9/4の写真)と比べて違いが分かるだろうか?

9月14日(水)昼食

S0914b
ご飯150g、和風ハンバーグ、茄子の田舎煮、薩摩芋の甘煮、果物(メロン)

9月14日(水)夕食

S0914c
ご飯200g、魚の野菜あん(90g)、海老のケチャップ炒め、ホウレン草のお浸し

9月15日(木)朝食

S0915a
無塩ロールパン120g、ロールキャベツ(3個)、
トマトとアスパラのサラダ(ノンオイルドレッシング サウザン)、ミルク

10月4日(金)の昼食からは21単位から23単位(1840kcal)に増え、
一時中止になっていた血糖値の測定も週2回行われることになった。
23単位とはどんな食事量だろう。19単位(9/4朝・昼・夕)、21単位(9/14昼・夕・15朝)と比べてみよう。

10月4日(火)昼食

S1004b
ご飯150g、さばの味噌煮(80g)、オクラのお浸し、マッシュポテト、果物(バナナ)

4日(火)夕食

S1004c
ご飯200g、麻婆豆腐、白菜の即席漬け、野菜のスープ煮

5日(水)朝食

S1005a
無塩ロールパン120g、オムレツ、野菜の洋風煮、ミルク

ご飯、パンなど炭水化物系の食品が増えているのだった。
機能食品やおかずなどもう一品、ビタミン・ミネラルやたんぱく質系が増えるともっと嬉しいのだけれど。

退院に向けて

10月15日(土)は試験外泊。
バスで大野駅まで。バスを降り家まで歩いて帰る途中スーパーに立ち寄り食材を買った。
65日ぶりの我が家。持ち帰った衣類の洗濯、机の整理。
PCを立ち上げセキュリティソフトの更新、メールチェック、宣伝・ゴミメールの削除。

…これだけで夕方になってしまった。17時を少し過ぎたころ台所に立った。
メールチェックをして料理を作ろうと一時帰宅の前から決めていたのだ。
この日作ったのは玄米ご飯、ぶりの照り焼き、肉じゃが。
翌16日の朝食は玄米フレーク+牛乳、ポテトサラダ、果物(キウイ)。

HP「独り言」の更新をしたらもう10時、病院に帰る時刻だった。
昨日のバスの混み具合と道路の渋滞を考えて帰りは歩くことにした。
10時35分家を出た。相模緑道をシルバーカーを押しながらゆっくり歩く。
途中休憩を入れ東病院に戻った時12時35分だった。
約1時間だった。長い時間、長い距離を歩き通したことでまた一つ自信がついた。

病院でも退院に向けての準備が着々と進められた。
退院した後、家での生活で気を付けること、…という趣旨で17日(月)には妻を交えて栄養相談が行われた。

栄養士・Kitさんの話。
・1日に必要なエネルギー量の計算方法
 1.標準体重は?
  身長(m)×身長(m)×22=61.4kg
 2.必要エネルギー量は?
  標準体重(kg)×エネルギー係数=61.4kg×25~30kcal/kg=1535~1842kcal
  ※エネルギー係数25~30kcal→ディスクワークが主
 3.1日に必要な単位は?
  必要エネルギー量÷80=19~23単位
・1日の食事量
 炭水化物
  主食:無塩パン120g、ご飯_昼150g、夕_200g
     そば茹で240g うどん茹で 250g
     献立に合わせて1種類
  副菜:薩摩芋・じゃがいも・南瓜・里芋など60g
 タンパク質
  主菜:魚60~80g程度、肉60~80g程度、スライスチーズ1枚、卵1個、豆腐1/3丁
     1日5品分配膳
  乳製品:牛乳200cc
 脂質
    油大さじ1杯
 ビタミン・ミネラル
    副菜:野菜、きのこ、海草類など1日300gの野菜が3食に分けて配膳
  果物類:オレンジ1個、バナナ1本、キウイ1個半など1単位分が配膳

こうした説明をもとに病院で出されてきたメニューを思い返すと「なるほど」…と納得できる。
ただ当時の体重は52.6kgで標準体重に比べてもはるかに少ないことが気になっていた。

二日後の10月19日(水)、巡回に来たFuk.Drから更に詳しい説明があった。
・元々糖尿病があったが入院によってきちんと栄養管理が行われて血糖値が下がった。
・理想体重に対する必要calを計算すると 61.4kg×30kcal÷30で23単位。
・体重減を気にしてcalを増やすと血糖値が再び上がるおそれがある。
・血糖値を下げる薬など薬剤管理は退院が決まった段階で改めて指導がある。

糖尿病があると血糖値の管理が面倒だ。
しかし食事に特別なメニューがあるわけではないし、食べてはいけないものがあるわけでもない。
1.適正な食事量、2.バランスの良い食事、3.1日3食規則正しい食事…を守るだけだ。

妻の勧めもあり退院してからのボクはずいぶん料理の本を見た。
カラフルでおいしそうな料理の写真は眺めるだけでも楽しかった。
料理番組を録画している妻の勧めもあってTV(録画)も見るようになった。
・上沼恵美子のおしゃべりクッキング TV朝日 毎週月曜~金曜 お昼1:45~
・キューピー3分クッキング      日テレ 毎週月曜~土曜 昼11:45~
・おかずのクッキング        TV朝日 毎週土曜    朝6:00~
…など。

"退院したら料理を作ること"がボクの目標だった。
今は実際に毎朝の食事作りや毎食後の食器洗いはボクの担当になっている。
最近何日か分の朝食を以下に記す。
野菜たっぷり、乳製品を必ず、彩りも考えた盛り付け…が特徴だろうか。

2月17日(金) 朝食

S20170217
・巣ごもり卵(卵、小松菜、トマト) 
・キャベツとウィンナのクリーム煮(キャベツ、ブロッコリー、ジャガイモ、ウィンナ、牛乳)
・くるみパン(小)、バナナ、ヨーグルト

2月27日(月) 朝食

S20170227
・白菜とベーコンの中華風煮(白菜、ベーコン、にんにく)
・温野菜サラダ(ブロッコリー、ジャガイモ、ニンジン、キャベツ)
・くるみパン(小)、バナナ、ヨーグルトinブルーベリー

3月1日(水) 朝食

S20170301
・オニオンスープ(玉ネギ、キャベツ、ウィンナ)
・キャベツのポテトサラダ(キャベツ、ジャガイモ、ニンジン、キュウリ、玉ネギ、ハム)
・くるみパン(小)、バナナ、ヨーグルト

料理は科学実験に似ている。材料(食材)をそろえる。火(調理)を使う、薬品(調味料)を加える。
その結果、熱と食材と調味料が化学反応して「おいしさ」が生まれる。
…調理は楽しい。早起きも苦にならない。(6時起床・調理、6時45分頃朝食)

メニューを考える、材料をそろえる、手順を考えて調理する、盛り付ける、食べる、片づける…。
料理をつくることで頭が鍛えられ、情緒も安定、認知症防止にも役立つという実験結果も報告されている。
・料理で「脳」が活性化!(大阪ガスホームページ「食育」)
 http://www.osakagas.co.jp/shokuiku/ryori_no.html

作ることで脳の活性化を図り、食べることで健康と活動のエネルギーを生み出す。
こんなに良いことづくめのリハビリ・プログラムは他にあるだろうか。
今はまだ毎朝の食事を作ったり時々昼食を作ったり夕食の副菜を作ったりなどが中心だけれど、
慣れてきたら夕飯の主菜やデザート(クッキー、ケーキなど)作りなど、もっともっとチャレンジしたいと思う。

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