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2017年6月 8日 (木)

1年経過

1年前の今日(2016年6月8日)、KMC(k大学メディカルセンター)集中治療室のベッドで目を覚ました。(3回目の入院(3))

当時はこんなだった。

・顔がイヤイヤをするように横に触れたり、
・言葉がはっきり出てこなかったり、
・筆談しようとした文字が正常に書けなかったり、
・天井がグルグル回っているような気がしたり、
・物が二重に見えたり…。

1年後の今日(2017年6月8日)、ボクの体はどんなだろう。

<歩く>
元々山を歩いていたし、歩くことが好きだ。
退院後、近隣のスーパーへの買い物から始まり今では近郊の緑地や公園へ、
時には妻の助けを借りて電車やバスに乗り遠出することさえある。
しかし歩くたびに感じるよろめきやふらつきをどう表現したらいいのだろう。

例えれば、
・頭の中に起き上がり小法師が入っていて
 ボクが動くたびにユラーンユラーンと安定するまで揺れ続いているような…。
・バネに支えられているおもりがユラユラ揺れ動くような…。

ふらついたりよろめいたりする体を支えるために、シルバーカーや歩行器を使う。
街の中で比較的人通りの少ないことが条件ではあるけれど、
介護保険で借りている歩行器が一番安定している。

最近、後ろから押すタイプではなく、横に持つタイプのシルバーカー(?)を買った。
移動する手すりを手にしているようで、買い物に行くときはとても便利だ。

しかし、歩行器も横タイプシルバーカーも段差や階段のある所では使えない。
電車やバスに乗って遠出するときには、持ち運びに苦労する。
そんなときは「杖」を使う。
退院したばかりの頃、家の中では4点支持、外歩きには3点支持の介護杖を使っていた。

今はウォーキング用の2本杖を使うことが多い。
腕を使う、つまり4本の足で体を支えることになり1本杖より格段に安定する。
何よりも背筋を伸ばしてリズミカルに歩けることが良い。今ではほとんどの外歩きに使っている。

<見る>
左右の焦点が合わず、物が二重に見えたり、物を正面から見たりすることが出来なかった。
リハビリ(眼のトレーニング)を繰り返してきたことで、今は大分改善が進んだ。
今は、本を読んだりパソコンを利用してHPやブログを更新したりすることもできる。

しかし視点が変わったとき、焦点が合うまでコンマ数秒のタイムラグがおきることがある。
この時にめまいやふらつきを感じることもある。

遠近や左右に眼を動かした時、動いているものを見る時、自分が動いている時
つまりボクが歩いている(動いている)時は、
目の前の対象が動かないものでも相対的に動いていることになり
焦点が合うまでの瞬間的なタイムラグが起きめまいを感じることが多いのだ。
これはやっかいだ。やっかいだからこそ、自分の脳に経験値として学ばせ対応させようと思っている。

読書を通して好奇心を満たす楽しさや、
情報の発信を通していろいろな人と交流することの楽しさを味わっている。
けれど眼がとても疲れる。集中できるのは20分~30分ぐらいだろうか。
眼を休ませたり、気分転換を図ったりするためにも、自然の中で過ごす時間をもっと増やしたいと思う。

<話す>
ろれつが回らず言葉が滑らかに出てこない。
発声音の調整ができず急に大きな声になることもある。
二人暮らしだから意識しなければ話す機会も少ない。

しかし使わなければ筋力が落ち、声が出にくくなるのは声帯も同じ。
ボイストレーニングと称して毎朝「天声人語」を音読しボイスレコーダーに吹き込んでいる。
母音を意識しながらゆっくり読んでいる時の音声は違和感なく聴くことができる。

たぶん会話も同じだろう。自分の想いが伝わるなら早口でしゃべる必要などないのだ。
普段のボクは静かな雰囲気が好きで、あまりおしゃべりではない。
けれどやっぱり話す機会の少なさは気になる。
家族以外の人との交流。機会があればぜったい逃したくないと思っている。

<診察>
明日(2017年6月9日)、K大学脳神経外科でMRI撮影と診察。
主治医のODr.、お世話になった先生方とお会いすることが楽しみ。

今まで何回か引用しているけれど・・・
 患者さんの大半には、ゆっくりと成長する脳腫瘍ができている。
脳の深部にできていれば手術できない場合もあるし、腫瘍の成長が遅いため、
放射線治療や化学療法という緩和的治療をおこなうべきだと判断できない場合もある。
そうした患者さんは、年にいちど、腫瘍に変化があるかどうかの確認をするため、
定期検診を受け、脳画像を撮影する。
 患者さんが薄暗く陰気な待合室で不安に押し潰されそうになりながら、
わたしの診断を聞くのを待っていることは、容易に想像がつく。
もちろんときには、脳画像を確認しましたが、腫瘍にはなんの変化も見られませんでしたと伝え、
患者さんに安心してもらうこともある。
 だが、腫瘍が大きくなっていることもある。患者さんに死が忍びよっているのだ。
そんなとき、暗い影がひたひたと迫っていることを、わたしは隠そうとしたり、
ごまかそうとしたりする。そして慎重に言葉を選び、説明を始める。        
      「脳外科医マーシュの告白」より 外来診察の悲喜こもごも p330

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